みなさまこんにちは！
本日はオランウータンを保護し間近で見る体験を提供しているマレーシアのおすすめスポットをご紹介します。
その名もサラワク州クチンにある「セメンゴ・ワイルドライフ・センター/Semenggoh Wildlife Centre」です。
ボルネオ島の固有種であるオランウータンの生態や保護活動について興味がある方は必見です！
セメンゴ・ワイルドライフ・センターの歴史と目的
セメンゴ・ワイルドライフ・センターはボルネオ島サラワク州の州都クチン市内から車で約40～50分の位置にあり、オランウータンの保護とリハビリテーションを目的として1975年に設立されました。
現在は負傷した動物、孤児になった動物、あるいはかつて違法にペットとして飼育されていた野生動物の保護、並びに保全に関する研究と啓発活動を行なっております。
もともとは様々な種の絶滅危惧動物の保護活動を行ってきましたが、特にオランウータンのリハビリテーションプログラムの成功で知られおり運び込まれるオランウータンの数が多すぎたため、現在はオランウータンに快適なスペースを確保するためリハビリ活動はマタン野生生物センターに移管されています。
現在、セメンゴはオランウータンの生態と行動の研究に重点を置くとともに、リハビリを受けた母親から自然に生まれた半野生のオランウータンに安息の地を提供しています。
オランウータンとの出会い
ボルネオオランウータンはボルネオ島の固有種で、野生のオランウータンは推定2万～2万7千頭しか残っておらず森林伐採、生息地の侵食、狩猟、生体取引などにより絶滅の危機に瀕しています。
オランウータンはマレー語で「森の人」と訳され世界最大級の霊長類として知られほぼ完全に樹上性です。主に果実食で、葉、昆虫、樹皮、花、卵、小型のトカゲなども食べるそうです。
セメンゴ・ワイルドライフ・センターは東京ドーム130個分を誇る広大な熱帯雨林の一画にあり、ここに暮らすオランウータンは中を自由に行き来ができます。
一日に2回、餌やりの時間が決まっており、賢いオランウータンは餌の時間になると森の中から餌を求めてやってくるのです！
こんな感じで餌場に無造作に置かれるココナッツやバナナ。ココナッツが好物とのことですが果たして…？
保護されているオランウータンにはそれぞれ名前があり、レンジャーさんはきちんと識別してそれぞれの性格や家族関係を説明してくれます。たまーに間違えて別のレンジャーさんに「違うよ、あれは〇〇だよ」なんて注意されたりしていたのもご愛敬！愛あるスタッフに育てられている様子がうかがえました。最終的には餌を手渡しで受け取っており、守られた環境で育てられる姿にほっこりです。
餌付け近辺での三脚の利用やフラッシュは禁止です。また、外部から食べ物を持ち込んだりストレスになるような大きな音をたてたりすることも避けてください。彼らの生息地にお邪魔していることは忘れないようにしましょう！
トレイル散策
ワイルドライフ・センターは、オランウータンだけでなく豊かな熱帯雨林の生態系全体を保護する役割も担っています。
センター内には、様々な種類の植物、鳥類、昆虫、そして他の野生動物が生息しており、自然の多様性を感じることができます。
残念ながら野生の果物が豊富に実る時期はオランウータンが餌場に姿を見せないこともあるのですがその場合も豊かな自然の中の散策をお楽しみいただけます！
待機中、オランウータンについて学べるパネルも随所にありますのでぜひ楽しみながら学んでください！
セメンゴ・ワイルドライフ・センターへのアクセス
住所：KM 20, Borneo Highland Road, 93250 Kuching, Sarawak, MALAYSIA
営業時間： 8:00～10:00, 14:00～16:00 （年中無休）
餌やり時間：9:00～10:00, 15:00～16:00（2025年9月現在）
バスは施設の前には止まらないため公共交通機関でのアクセスが不便で、タクシーの場合もチケット売り場からセンターまではさらに歩いていただく必要があります。
配車アプリでお越しの場合は帰りの配車が心配なのでツアーでの参加が安心です！
餌やりの時間にあわせてピックアップ時間をアレンジさせていただきます。
まとめ
ボルネオ島にはオランウータンの他、テングザル、ピグミーゾウ、マレーグマなど多くの固有種が生息しており、キナバル自然公園などが世界遺産に登録されています。
HISマレーシアでは単なる観光スポットとしてだけでなく野生動物保護の重要性、そして人間と自然が共存することの意味を考えるきっかけとして様々なツアーをご紹介させていただいております。
セメンゴ・ワイルドライフ・センターは、オランウータンが半野生で自由に暮らす姿を間近で観察できる、世界でも数少ない場所の一つ！クチンを訪れる際にはぜひ計画に加えてみてください。野生のオランウータンたちが温かく迎えてくれますよ！
ぜひ旅行を通じて動物愛護、自然保護の大切さを感じてみてください。
