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スリランカと象の関わり

スリランカと象の関わりをご紹介!
目次

みなさまこんにちは!

スリランカは象と非常に深い関わりを持つ国であることはご存じでしょうか。南アジアのスリランカには野生の象が数多く生息しており、同時に文化的・宗教的にも重要な存在とされています。この記事を通して、スリランカにおける象の存在の大切さと保護の必要性を感じていただければと思います。

野生の象との共存

スリランカはアジアゾウの中でも特に体格が大きく、牙を持つオス象の割合が低い「スリランカゾウ」の生息地として知られています。アジア諸国の中でもインドに次いで多い約5,000~6,000頭もの野生の象が、国立公園や自然保護区に生息していると推定されています。

ミンネリヤ国立公園では、乾季にあたる7月から9月頃になると多くの象が集まる「グレート・エレファント・ギャザリング」と呼ばれる現象が見られます。
一方で、象が食べ物を求めて村や農地に侵入し農作物を荒らしたり、家屋を破壊したりすることがあります。人間を襲ったりするケースもあり、人と象との共存は課題となっています。

歴史的な背景

植民地時代には象の狩猟や輸出が盛んに行われ一時期は個体数が激減しました。しかし、保護活動の結果、現在では約5,000~6,000頭まで回復しているとされています。古くから象は荷役や儀式にも使われてきました。

文化的・宗教的な位置づけ

象はスリランカに限らず、仏教やヒンドゥー教において神聖な動物とされています。仏陀の母であるマーヤー夫人が、白い象が体内に宿る夢を見て仏陀を身ごもったという伝説があり、聖なる吉祥の象徴とされています。

古都キャンディで毎年開催される、スリランカ仏教最大の祭りの一つで「アジア三大祭り」の一つにも数えられる「ペラヘラ祭り」の最大のハイライトは、豪華絢爛な装飾を施された100頭近くの象たちが街を練り歩く光景です。中でも仏歯のレプリカを運ぶ象がパレードの主役として登場します。この大役を務める象は特に大きく、立派な牙を持つオス象(タスカー)の中から選ばれ、人々から深い尊敬を集めます。

象の保護

密猟や人と象との衝突が問題となる中で、スリランカでは象の保護活動も積極的に行われています。中でも1975年に設立されたピンナワラの象の孤児院は、親を亡くしたり、怪我をしたりした象を保護する施設として有名です。ここでは、象たちが観光客の前で川で水浴びをしたり、ミルクを飲んだりする姿を見ることができます。

ピンナワラは「キャンディ」の郊外、車で約1時間半の距離にありキャンディ観光のオススメの立ち寄りポイントです。HISではコロンボ発着の日帰りツアーもご用意しておりますので、滞在日数の短い方でも、専用車利用で効率よく、快適にピンナワラまで移動できます♪

開園は8:30からですが、一日2回、川に向かっての行進する時間に訪問するのがおススメ!2025年9月現在は10時~と14時~の2回が設定時間です。川に向かって一斉に象の大群が歩く姿は圧巻だし、川で水浴びする姿が本当に癒されます。。水を飲んだり、ぼんやりしていたり、寝転がって頭まで川に浸かっていたり様々な象の姿はのどかすぎてずっと見てられる。。スリランカ旅の目的はシギリヤロックでしたが、後で写真で見返しても豊かな自然と優しい目をした象はとってもよい思い出になるイベントでした!

まとめ

いかがでしょうか。象は単なる動物ではなく、神話、宗教、歴史、そして人々の生活の一部として、特別な意味があります。しかし森林伐採や密猟、人間との衝突といった問題に直面しているのが現実で、各国で象の保護活動が続けられています。スリランカではジャングルや国立公園で野生の象を観察する「ジープサファリ」や、象に乗って観光する「エレファントライド」など、象と触れ合う様々なアクティビティも人気です。ぜひ「国の宝」である象の保護につながるアクティビティにご参加いただければと思います!


\スリランカに行ってみよう/
まり
ライター
まり

大学卒業まではヨーロッパ、アメリカ旅行ばっかりでしたが、社会人になってからはアジア旅行にハマり海外出張も行きつつ休みがあればすぐにアジア旅行に旅立ってしまいます。友達とのワイワイ旅行も楽しいけど気ままな一人旅も大好き!